2012年1月10日火曜日

米国金融界の今年の見通し

米金融界では、昨年度に関する総括や新年度の予想がいろいろとなされています。今期に関しては暗いトーンの記事が多く見受けられます。

証券業界は第3四半期(7-9月期)のエクイティビジネスが軒並みボトムの状況で、それぞれJPモルガン(▲8%), UBS(▲30%),BOAメリル(▲7%)、さらにデリバティブ損などがマイナスに拍車をかけるという状況でした。替わって第4四半期は、マーケットのボラティリティ増により、コミッション収入は増加しているだろうということは想像できますが、自己勘定部門でのマイナスが足を引っ張っている可能性が指摘されています。
そもそも銀行は近年、自己勘定取引で潤ってきたところがあり、株式、商品などの資産である程度のリスクを取って取引をしてきました。政府監査院によれば、2006年6月から10年12月までの銀行大手6社の自己勘定取引収入は156億ドルに対し、金融危機の際に同取引で158億ドルの損失を出し、それまで4年半の利益が吹き飛んだと言われています。

このような動きに対して規制をかけようとしたのがボルカールールで、銀行は今年の7月までに自己勘定取引が禁止され、取引執行のため外国関連会社も禁止、自己勘定取引を行っている投資会社のポジションも清算する方向、というものです。
Dodd Frank規制(金融規制改革法)でも同様に自己勘定取引によって銀行自身と金融システム全体をリスクにさらすことを防止していますし、加えて、OTCデリバティブ改革、バーゼルⅢの段階的導入、欧州OTCデリバティブ規制(EMIR)など、今年は昨年にも増して規制強化が図られることが予想されます。

欧米の金融業界は、企業部門にも加えてdelevaraging(デレバレッジング=レバレッジを減少させる)方向に動くことが予想されます。欧米の金融当局は金融危機後に「日本の失敗は十分学んだ」「日本化はしない」と豪語していました。 しかしながら、デットの返済に企業が動き、金融界も規制に縛られてレバレッジを減らすという二重のデレバレッジが進めば、ますますマネーのフローは停滞し、景気後退が深刻になります。
さらに欧州の債務危機も暗い影を落としています。

このような中、ファンドマネージャーさんたちから聞こえてくるのは、「parking lotとしての日本」。要は、一時しのぎに車を停める場所として日本株を買うというものですが、これを一つのきっかけとして、海外の投資家が日本株を物色する際に日本の良い企業を紹介できれば本望です。

今年も少しづつ時間を見つけてブログを書いていきたいと思います。

2011年12月28日水曜日

年末年始の休業のお知らせ

弊社は12月29日を仕事納めとさせていただき、30日~1月4日までを冬季休業とさせていただきます。
本年は大変お世話になりました。来年も倍旧のお引き立てを賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
みなさま良いお年をお迎え下さい。


アルバ・パートナーズ一同

2011年11月11日金曜日

Facebookのファンページを開設しました

アップデートついでにもう一件。
Facebookにファンページを開設しました。
これまで、お客様や友人で起業した方々にはFacebookのファンページを開設
してみたら、なんておすすめしていたのですが、肝心の自分たちが作っていないじゃないか!
というメンバーの指摘もあり、作成してもらいました。
ウェブサイトにもボタンを埋め込んでいこうと思いますので、ぜひまだの方はポチっといいね
などしていただけるとありがたいです!

http://www.facebook.com/pages/Alba-Partners-Inc/137100009729652?sk=wall

ブログに書くほどではないカジュアルな内容などを少し載せていかれたらと思っております。
今後ともご愛顧宜しくお願い致します。

新しいパンフレットについて

先日からウェブサイトにシレっと載せていたパンフレットについて言及させて下さい。

Webバージョンはやや見にくくなっていますが、紙媒体の方は観音開きで、計8枚の構成になっております。目下、お目にかかったみなさまに配布中です。新しいパンフレッ トでは、今まで海外投資家向けのリサーチ提供や、日本企業のIRサポートを手掛けてきたことを背景に、さらに一歩進んで、未上場企業のみなさまの情報発信のお手伝いを含めて「メッセージング」という言葉で定義しなおしています。


当社は長らく海外の投資家を相手に日本企業の情報を収集・発信してまいりました。
その過程で、会社の経営も技術も商品も素晴らしいのに、情報の出し方が至らないために損をしている、数々のもったいない事例に遭遇しました。
そこで、日本企業のサポーター役として、メッセージングサービスを開始し、企業の情報発信をフルサポートする体制を構築いたしました。
今回のパンフレットにはその思いを込めております。日本よ元気になれ!

お時間がありましたらご高覧下さい。
http://www.alba-partners.com/pdf/alba_panf.pdf

アップデート

最近すっかりブログをご無沙汰してしまいました。

おかげさまで、この間もたくさんの魅力的なお客様とお仕事をすることができ、大変感謝しております。

ご無沙汰していた間の弊社のアップデートとしては、7月から伊藤裕子(上海での業務歴7年、ボルネオでの業務歴4年、その他台湾、LAに留学など)が加わり、ますますメンバーの国際色が際立つ結果となっております。特に中国関連ビジネスについては、今までにも増して注力していく所存でいろいろとリサーチもしているところです。

また、おかげさまでオフィス移転一周年を控え、今月はリフォーム月間ということで、リフォームリーダー高木めぐみを中心にレイアウト変更を実施しました。とっても素敵になってきたので、もう少しで落ち着いたらみなさんぜひ遊びにいらして下さい♪

2011年7月31日日曜日

「株低迷、根付かぬ長期保有」の日経記事を読んで

本日の日経1面コラム記事にて、日本の株式市場の半分がデイトレーダーとヘッジファンドで占められている、という悲しい記事が載っていた。さらに、デイトレーダーと準デイトレーダー(月間売買10回超)を足すと、個人投資家全体の9割を占めるという。
短期売買はプロでも勝つことが難しい。それなのに、個人がチャートと板情報を頼りに短期の売買を行うことが、「投資家」として当たり前のように仕立て上げられ、証券会社に売買手数料が落ちている、という事態に憤りを感じてしまう。

ウォーレン・バフェットは「どうやって株取引で収益を上げたのか」という問いに対し、自分は売ることでも買うことでもない、待つことにより儲けているのだ、と答えている。彼を始めとするバリュー投資かの多くは、本来の資産価値よりも低い株価を付けている企業で、収益基盤が安定した会社の株式を長期保有する。そうすれば、マーケットが下げている時も大きく凹むことはない。結果として資産を増加させることができる、というわけである。

同じ記事に「年金不安などで将来が見通せない環境は長期投資に不向き」という専門家のコメントが載っていた。本来、年金などの長期のお金こそ、株式などで長期運用して、資産を増加させるという発想があるべきなのに。未だに公的も企業も年金基金に行くとJGBで運用している部分の大きさに驚いてしまう。安全資産というけれど、増税も「臨時」としかお約束できないような国のボンドの方がよほど危なかろうに。

さらに、大学の教授のコメントも記事も「企業が株価上昇や配当の前提となる収益を上げることが前提」、「企業が長期保有を促す必要」と論じているが、本当にそうだろうか。こういう論調では何かというと企業をやり玉に挙げるような気がするのだが、きちんとした投資教育がなされれば、個人が短期売買に走ることもないような気がする。子供のうちから会社と株式について学ばせ、さらに、高校生程度になったら、財務諸表の読み方を始めとする企業情報の読み取り方をトレーニングさせる。そんな土壌作りが必要なのではないだろうか。個人が犠牲になって、株式市場の一部のプレーヤーに収益が落ちている状況は、早急に改善すべきであろう。

個人の資金が、企業に長期成長の安定原資になるような世界は日本ではなかなか難しいのだろうか。微力でも貢献できることを積み上げていきたいと思う。

2011年5月14日土曜日

One Coin for Children ~チャリティー試飲会のお知らせ

友人の酒屋さんが、東日本大震災で両親を失った子供たちに寄付をするため、有料試飲会を開催します。1杯100円で東北地方のお酒を楽しみ、売上は全額あしなが育英会を通じて遺児たちに寄付する、とのことです。


日時: 5月29日(日) 12:00~16:00
場所: 三伊 井上酒店
新宿区早稲田鶴巻町541
(TEL 3200-6936)

井上さんがこのイベントを行うことになったきっかけは、新聞に掲載された2枚の写真だったそうです。一枚は親が亡くなった湾の高台から眺める後ろ姿。もう一枚は亡くなってしまった母親に手紙を書きながら寝てしまった写真。二人とも4歳くらいの女の子とのことでした。

お時間がある方は是非いらしてみて下さい。