2014年10月1日水曜日

新潮社の雑誌『考える人』創刊50号記念に記事が掲載されました

新潮社『考える人』創刊50号記念「オーケストラをつくろう」という特集に「”ゆるい”けと”熱い”オケ」として取り上げていただきました!

















こちら、ベルリン在住のライターの中村真人さんが仰っているように、オーケストラについて、エリートだけではなくて、浅く広くカバーして下さった特集です。
http://berlinhbf.exblog.jp/22520141/ 

小澤征爾さんのインタビュー、ベルリンフィルやエル・システマへの取材と並んで、われら我が親子オケのようなところにも焦点を当てて下さいました。
「かつて中学や高校のブラスバンドや管弦楽部で楽器に親しみながらも、仕事や育児で音楽から遠ざかっていた親たちが、PTAという集まりをきっかけにオーケストラを結成し、年に一度のコンサートにむけて、“ゆるく、熱く”子供と共に演奏活動する姿をレポートした「親子で奏でるアンサンブル」。」と綴って下さり、
〈なぜそこまでして、オケに打ち込めるんだろう?
「それはもう・・・・・・アンサンブルで音が合ったときの喜びといったら!コンサートが近づいてきて、それまでなかった打楽器なんかが参加して初めて合わせたときの、あの震えるような感動・・・・・・鳥肌が立つような瞬間ったらない」(竹内さん)〉のように引用もしていただきました!


我々のようなアマオケが隆盛な一方で、プロのオケはどこも大変。長引く不況で予算も削られて、存亡が危うくなっているところも多いのも実情です。

上述中村さんがうまくかいつまんでおられますが、作曲家の久石譲さんのインタビューが心に残りました。

〈最終的に僕が言いたいことは一点。クラシックが古典芸能になりつつあることへの危機感です。そうでなくするにはどうしたらいいかというと、”今日の音楽”をきちんと演奏することなのです。昔のものだけでなく、今日のもの。それをしなかったら、十年後、二十年後に何も残らない。
(略)
ところが、過当競争の中にある日本の指揮者は実験できないのです。多くのオーケストラが公益法人になって赤字を出すことが許されない中で、集客できる古典ばかりを演奏することになる。
(略)
もちろん、僕がかかわる新日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ意欲的に取り組んでいる楽団はあります。だがトータルで言うと、”今日性”につなげる努力はものすごく少ない。このままだと、先細りすると心配しています。オーケストラのあり方を考えるのは、日本の音楽、文化としての音楽について考えることと一緒だと思うのです〉
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音楽については色々考えることがありますが、人に幸せをもたらす効用や人生を豊かにする側面、文化の振興という点でやるべきことが多いと感じています。この方面ももっと力を入れていきたいと思っています。