これまで法人向けに提供してきた情報発信サービスを次世代育成に応用し、
次世代の子ども、若者たちが世界に向けて強い発言力を発揮できるよう
鍛えていくべく、社団を立ち上げました。
代表挨拶のページを転載させていただきます。
<代表挨拶>アルバ・エデュ設立の経緯
日本を元気にしたい!
この強い思いを胸に、私は、2009年に 株式会社アルバ・パートナーズ を設立しました。法人のお客様方の情報発信やプレゼンテーションを国内外でサポートしていく中で、日本には世界に誇れる優れた商品やサービスが非常に多くあるということに日々嬉々としながらも、同時に、その魅力や情報の打ち出し方が弱いがゆえに、しかるべき相手に伝えるべき情報がきちんと届いていないケースを多々目にし、残念な気持ちになることも多くありました。俗にいう「(プレゼンやメッセージが)刺さっていない」状態と表現すれば、わかりやすいでしょうか。「演台での原稿棒読み」は最近では少なくなってきたものの、聴衆が思わず聴き入ってしまうような、強いメッセージを発する力(=アルバ・エデュでは「発言力」といいます)を持った日本人はあまり多くないように思います。優れた製品の開発や知識のインプットには長けていても、その内容を相手に伝えるアウトプットの力が弱い――。特に海外と比較すると、このことは日本人の特徴として顕著に表れると思います。
ではなぜ日本人は発言力が弱いのでしょうか? 思想・価値観・文化・言語など、お国柄としての背景もありますが、私は、学校教育の中でアウトプットの訓練の場が非常に少ないことが、一つの大きな要因だと思います。逆の見方をすれば、訓練さえすれば、発言力を強めることができると思っています。
日本の将来を担う子どもたちは、OECDの学習到達度調査などからもわかるように、世界有数の知識・読解力を持っています。しかし、子どもたちの将来を考えたとき、もし、日本は少子化だからという理由で、子どもたちの就職活動も、あるいは就職後も、いまほど競争は激しくなかろうと思われている方がいらしたら、もう一度考えてみていただきたく思います。企業のグローバル化が進めば、それは人事面でのグローバル化、すなわち外国人採用・登用がこれまで以上に活発化することを意味しています。社会に出て子どもたちが渡り合っていく相手は、幼少期から Show & Tell で鍛えられた欧米勢や主張に長けたアジア勢なのです。
英語は必要どころか必須だとお感じいただける方も多いかもしれませんが、それだけではありません。そのような多様な環境で、自分の考え・意見をきちんと外に発信する力がなければ、優れた才能もアイディアも日の目をみることは難しいのです。日本人の雇用・昇進が、グローバル化の流れで外国人に奪われている事例は、実際すでに起きつつあるのです。
このまま座して待つわけにはいかない。世界で通用する発言力を、これからの日本をになう次世代に身につけてほしい。そして子どもの学びを通して、親の世代もともに学び伸びていけるような仕組みを作りたい。
グローバル社会で目にしてきた日本人の発言力の弱さと、現在の教育の枠組みでの限界に、強い危機感を抱き、強い発言力を備えた次世代を育成することで、日本をもっと元気にしたい!
この思いを共有するメンバーとともに、今般、一般社団法人アルバ・エデュの設立に至りました。
発言力の強化には、表面的なプレゼンの技術のみならず、自分の考えを論理的に整理する思考力、声や体も使った表現力、そもそもの自分の考えや情熱を持つこと、そして海外向けであれば語学力が欠かせません。アルバ・エデュでは、未就学児・小学生・中高校生・大学生を対象に、各種ワークショップの開催や出張講座、講演会等を通じて、世界に伝わる発言力を身につけてもらえるよう、活動を推し進めてまいります。
おりしも2020年には東京でオリンピックが開催されます。これから、ますます海外メディアの注目が日本に集まることでしょう。世界に向けて日本を発信していくまたとないチャンスです。次世代の発言力を高め、世界に通用する人材が増えていくことを願っています。
2014年12月 一般社団法人アルバ・エデュ 代表理事 竹内明日香