2016年5月27日金曜日

5月19日に、株式会社Too主催の「これからの時代を生き抜くために必要な世界最先端の教育とテクノロジー」というセミナーに参加してきました。
当初、同時通訳をというご意向だったので、どきどきしながら待機していましたが、皆さまご理解している様子で必要なくなったため、途中から英語部分の議事録取りという役割に変更。微力ながらお手伝いしました。
アルバ・エデュのロゴはこんな中に入ってもかわいい♡!と一人、自己満足に浸っていました。

2016-05-20

セミナーは、田村こうたろうさんによる「”今”日本の親は何をするべきか!」というオープニングスピーチの後、
「世界最先端グローバル教育企業が実践している具体的教育カリキュラム」というお題で、シンガポールのThe Keys GlobalのCEO Ayeshaさんが英語でスピーチをされました。現代の技術がどこまで進歩しているか、というお話と、そんな中、子どもたちの教育はどうあるべきか、についてのお話でした。詳しくは下記に添付する「要約」をご覧いただきたいのですが、個人的には弁護士ロボットのお話や、人体の機能を部分的に代替すること可能性についてのお話がちょっとぞっとするものがありました。
Keysが取り組んでいるSTEM教育(Science, Technology, Engineering, and Math)については、ちょうどアルバ・エデュが提携したユニカルアカデミー(クロスカルチャー保育園@神谷町)が日本では先駆け的存在で保育に取り入れているものです。
次に登場されたのが医学博士、斎藤元章氏で「AI(人工知能)時代を生き抜く術」についてのお話しでした。
人工知能が最近、囲碁や将棋で人間を負かしたというニュースが議論になりますが、そんなのはまだ序の口、これからますます人工知能が満ち溢れていくようです。人間が行っている分析(パターンを見出し、仮説を立て、実験により検証し、仮説を修正・変更し、結論を導き出す)ということもいずれ可能になるとのこと。そうなると、人間が資産管理や研究開発するのは時間の無駄とも。これで現在の仕事で何割にあたる人の仕事が不要になる、という議論はよく出てくるのですが、むしろ「人間は不老になり、勤労の必要がなくなり、お金にまつわるすべての問題が解消する」、というポジティブなお話が、興味深かったです。
また、齋藤さん自身の原点は、「小学生の時に朝顔の発芽について調べたこと」で、それが自分の科学への好奇心をますますかきたて、今の道に進むきっかけになった、とおっしゃっていました。その自由研究はお父様が横でヒントを出しながら、何度も試行錯誤をして取り組み、最終的には賞を取られたとのこと。「自然に対する理解や畏敬の念というのは大事。IT教育も大事だが、子どもは自然の中でこそ遊ぶべき」という最後の言葉もとても印象的で、且つ、ほっとするお話でした。

++++以下、英語部分の要約です++++
「世界最先端グローバル教育企業が実践している具体的教育カリキュラム」
By Ayesha Khanna, CEO
The Keys Global
【Keys Academy 紹介動画】
  • 低年齢での刺激、多様性が担保された環境
    ・Keys Academy(以後「Keys」)は国籍や出身地など、いろいろなバックグラウンドを持つ子供たちが集まっ て刺激しあう場である ・もっとも知能や人格が成長する年齢の子たちに、最高の刺激を与えられることが特徴
  • 最高最高水準の知見によるプログラム開発 ・プログラムの構築にあたっては、子どもたちにとり、何がもっとも素晴らしく、また何がもっとも楽しいかとい う議論をずっと積み重ねてきた ・各種科学分野、算数であっても、「楽しい授業」の構築を常に心掛けている ・革新的な学問分野、マネジメントやテクノロジーについても、子どもたちが咀嚼できるよう、プログラムを工 夫の上、提供している
    ・各産業からその分野の第一人者を招聘してプログラムを開発している
    ・例えばデンマークの IT 企業と工学系大学とで、子ども向けのシリコンバレーキャンプを実施
  • 家族との対話も重視 ・親御さんにもアドバイザーとして参加をお願いしている ・プログラムについての相互理解ができるよう、説明は十分にしている
【Ayesha の自己紹介】 ・ハーバード大学はフルスカラシップで卒業、その後ウォールストリートで働き、子どもを持ったことをきっか けにこの Keys を設立した
・現在、7 歳と 4 歳になる子どもの母親
自身は博士課程におり、もうすぐ論文の締め切り!
すべてを両立している
【現状分析と今後の見通し】
今日存在している 47%の仕事は 20 年後に自動化されると言われている
●現在の技術の進展
難解と思われた頭脳労働も AI が取って代わる時代がやってきた
Ross という愛称の人工知能を持った弁護士ロボットまでが登場している ハーバードで法律の学位をとったオバマ大統領も、現在学生をやり直すとしたら別の分野を志すだろう
精巧なロボットが 22 千~1.5 百万ドル相当で買える時代になった。表情があるロボットなど、汎用性の高い ものも増えてきている
子どもたちのクリスマスプレゼントにおもちゃを買うこともなくなる。3D プリンターがあれば自分で作れる時代 がやってきた
Crispr のような新しい遺伝子改変技術も登場
耳を切り落として AI を埋め込むという話まで!(そんな手術に同意する人は今回の会場ではいなかったが) 実際に音楽の世界で切磋琢磨している人など、世界中で大いに要望がある
AI を埋め込んだ眼球、その他、体中に対応していくことにより、人体の機能が変化することになる
  • 変化に対応した最先端のプログラム
    このような世界の変化に対応する形で、Keys では最先端の講座を子どもたちに提供している
    CSI(Crime Scene Investigation)訳して犯罪現場捜査の授業は子どもたちの人気講座の一つ。これも FBI の科学捜査班などの知見をベースにしている
    Fintech については、同じく現在の最先端の技術を応用し、少し年齢が上の世代(12-18 歳)に対し、キャン プを提供している

【Q&A】
Q: 実際に行きたいが、保護者にはどのようなサービスがあるか?
A: 親後さんには空港からのピックアップから宿泊施設の提供、英語やコミュニケーション学についての講座 なども開設している
Q: 大学生だが、勉強すべき内容について
A: 科学、技術のみならず、詩、音楽、その他芸術分野は非常に大事 自分が専門ではない分野についてはチームを作ればよい
Q: 現在の参加者のポートフォリオ
A: 男女ほぼ同数。女の子にも同等にキャリアの道を開きたいと考えている
Q: 親が英語を話せない場合は?
A: 各種フルサポートをしているし、親子参加型のワークショップも提供している
以上