Life is Tech! というITプログラミングのキャンプやスクールをやっているとんでもない集団がいます。このたび、晴れて新中学生になった(微妙に小学生でしたが)息子をそこの3泊4日のキャンプに入れ、最終日の説明会&発表会に参加してまいりました。
子どもたちは、学年はバラバラのチームに分かれ、大学生のメンターたちと寝食を共にしながら、午前午後に開発をし、最終日の発表の場に向けて作品を作り上げます。保護者たちはその4日目の午後から集められ、その発表を聞くのですが・・・
感想を一言でいうと、母までが「眠れなくなるほど興奮した」でした。
特に子どもたちの作品発表と個々に発表を述べる場では、以下のような声が多く聞かれたのに、驚きとともに感動を覚えました。
ー社会の見方、物の見方が変わった!
いろいろな機械の裏側がどうなっているのか、知りたくなった、また作ったエンジニアたちのすごさに気付いた。社会の仕組みがどうなっているのかに興味がわいた。
ー自己効力感!
ゼロから自分で作った物が動く時に自分の力でこんなことができるんだということに気付
いてうれしくなった。どんなアプリを開発すれば人の役に立てるだろう、と街を歩く時にも、人に会う時にも常に考えるようになった。
ー試行錯誤&チームワーク!
エラーを見つけて、エラーを自力で直す、それが叶わなければ人に聞く、またはチームで力を合わせて修正する。それを繰り返しやるとだんだんエラーが消えることが分かった。
この合宿の場を差配し、子どもたちをメンタリングし、プログラミングを教え、寝食からアクティビティまでを共にし、説明会まで仕切っているのはものすごい数の大学生。その人数と熱気、子どもたち一人ひとりの発表の際の優しさ溢れるポジティブな声かけ(これがまたうねりのようで鳥肌が立つほど)、そして司会進行は芸人かと思うような面白さで、参加している子どもたちの目がきらっきら輝くのも頷けました。高校を卒業すると、今度はこの学生として運営サイドで携わりたい、という子が非常に多いというのも、これまた首肯できます。そうやって生態系ができあがっているところが、これまた素晴らしいと思いました。
保護者向けの説明会でのお話で心に残ったのは以下のような言葉でした。いずれ陳腐化する「地図」ではなく、コンパスを持って「自走」できる子を育てたい誰かを笑顔にしたい、という思いが、ITの力を使うと個人でも可能になるWhy don't you change the world?
うーん!こんな若いパワーが自己増殖してくれたら、世の中変わるかも知れない!という思いを強くしました。今回も羽田着のタグを付けたスーツケースのお子さんが多くみられ、関西からはたくさん、北海道からも沖縄からも中高生があつまっていたとのこと。2010年に始まり延べ14000人以上が参加し、シンガポールやオーストラリアにも展開を始め、Google RISE Awardsという Googleによる世界のICT教育組織に与えられる名誉ある賞を東アジア地域で初受賞されています。
このとんでもない集団を作り上げたLife is Tech!代表の水野雄介さんには、実はわたくしどもアルバ・エデュが過去にメンタリングしていただいたことがあります。どのように活動を広げていくべきかについて相談に乗っていただいたのですが、実際に同氏が作り上げたこの活動を間近に拝見して、改めてその言葉を振り返って噛みしめたのでした。
昨年は『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由』を記された竹林暁さん運営するTENTOの発表会で、アルバ・エデュとしてプチ講習をさせていただくご縁もありました。
昨今、多く開かれているプログラミング教室やロボット開発教室など、ITで創造力が育まれる諸活動の趣旨や教育上の観点は高く評価しております。今後、様々な活動と提携してまいりたいと考えております。
(Aska)
(Aska)