6月の顧問就任のご挨拶以来、少しブログをご無沙汰している間、アルバ・エデュも前進していました。Facebookページをご覧いただいている方はご存じかと思いますが、まず、SUSANOO(スサノヲ)という社会起業家を支援するプログラムに4か月間参加していました。その日の様子はこちらに東洋経済オンラインに経産省の方が書かれた詳細な記事があるので、良かったらご覧ください。
私はこのプログラムに参加してみて、こんなにも20代、30代の若者が自分の私欲ではなくて、社会のことを考え、よりよく変えていこうと考えていることに感銘を受けました。恥ずかしながら自分の20代30代を振り返ると、会社員時代はいかに自分(だけ)の付加価値を上げるか、独立してからはいかに会社の基盤を安泰にするか、なんてことばかり考えていた。そう、主語はいつでも自分だけだったように思えて、狭い視野しか持てなかった自分が恥ずかしく思っておりました。
プログラムの参加団体の中には、早速この9月にコラボレーションがかなったテーブルシェアの「エリアル」、子どもの感性を解き放つキャンプを仕掛けている「MAC」、自然と人間の共存を目指す「空から蝶」、イキドコロのない若者が一緒に暮らす場を提供して自律を促す「NOCA」、LGBTもそうではない人もふつうに思える世の中を目指す「やる気あり美」、他にも素敵な活動であふれていました。
このように自分のためだけではなく、社会のために何か活動を始める、という「社会起業」という発想は、これから急速な少子化を迎える日本にとってとても有効な生き方なのではないかと考えられます。すなわち、収益ばかりを追求していても、これからパイが簡単には拡がらないという時代になる中で、ゼロサムな方向性を模索しても、アンハッピーになる人が出てくる。そんな中で、少し自分の中からシェアするものがあったり、少し自分だけではない誰かのために考える余裕があったら、なんだか優しい、生きやすい世の中になるのではないかと思うのです。
それから、もともと日本文化は金銭に執着することを是としない考え方がある中で、個人や個社のためにがつがつ収益を上げることを奨励するのは抵抗がある、子どもの内から資本主義の論理をゴリゴリというのはちょっと、、、という考えもあると思いますので、こんなスタートアップのパターンもあるよ、というのは子どもたちにも紹介しやすいのではと思ったのでした。
(私自身は、経済の発展のためには健全な競争があり、個人や個社が収益を拡大しようとするような事業活動があるからこそ、市場が活発化して、経済が回る部分も大きいとは思っていますので、、、要はバランスですね!)
ぜひ私どものワークショップでもこのような他の社会起業家の活動を支援すると同時、子どもたちにも紹介する機会を作りたいと考えています。上述のように早速一つの団体とはコラボワークショップを成功させることができましたし、今後も一つずつ紹介できればと思っております。また、いずれもっと多くの方にもっと多くの活動を知っていただけるような機会を提供すべく、何かそのようなことが可能な場を実現させたい、と強く感じています。関係各所のお力添えをお願いできればと思います。