2012年7月11日水曜日

ヒューマン・ライツ・ウォッチの土井香苗さんのお話に心揺さぶられました

世界の人権侵害の実態について世界の国々にランキングがついているそうです。NGO「国境なき記者団」という団体が毎年実施しているそうです。

そのランキングで、北朝鮮より下の国があります。「エリトリア」という国です。そこでは、長い内戦の終了後、ようやく民主化への歩みがなされていたにも関わらず、2001年に起きたクーデタで独裁政権が発足。多くの人が投獄され、海外に逃亡しようとする人は射殺されるなど、人権を無視した政権が10年以上にわたり続いているそうです。

土井香苗さんという弁護士さんは、司法試験合格後、大学4年生だった98年にそのエリトリアにわたり、同国で、法律改正作業に従事されました。あいにくその一連の法改正作業は日の目を見ず、土井さんが滞在中に交流のあった知識人たちは投獄されたり、亡命したり。そして、今日の悲劇が続いているそうです。
土井さんはその経験を生かし、ヒューマン・ライツ・ウォッチの日本代表に就任され、下記のような手法で人権侵害の状況を改善しようと日夜奔走されています。

<同NGOの取り組み>
①世界で人権被害に遭っている現状を調査して公表
②ハーグのICC(国際裁判所)への訴追
③国の力を以って外交圧力をかける
日本はあれだけ巨額のODAを払って、発言力を買っているはずで、多大な影響力を持てるはずなのに声を上げない、もったいないと仰っていました。

それから、このNGOは国家からの資金サポートを受けない方針であるため、民間からの資金調達も数名のスタッフで行っているとのことでした。ファンドレイズのためのパーティーなどもしていらっしゃるそうです。

巨額な寄付ではお役に立てないけれど、PRや翻訳など弊社のサービスで何かお手伝いができれば、と強く思ったのでした。

  20090702_aera (←2001年のお写真。今はますます美しさに磨きがかかってました。)

本当にチャーミングで美しい方でした。
ヒューマン・ライツ・ウォッチはこちら http://www.hrw.org/ja