2020年8月28日金曜日

ブログ移行のお知らせ

すっかりこちらご無沙汰していました。
noteにブログを移行しています。

今後はこちらをご覧くださいませ
☟竹内明日香ブログ☟
https://note.com/alba_edu
アルバ・エデュの活動やそれを通じて考えたことなどを記しています!

2017年6月21日水曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~育児休業中の女性社員向けの研修 ~たくさんの赤ちゃんに会えて幸せでした

先日、企業研修の一環で、育児休業中の女性社員の皆様40名ほどにお話しする機会をいただきました。

そこの会社では、たくさんのシッターさんを雇って別室で赤ちゃんを預かり、母親がその間研修を受けられるという仕組みを毎年おこなってます。この日、初めて長い時間離れる、という母子もいて、預け始める時間に見に行ったらそこはまさに阿鼻叫喚!中には、研修の間、数時間くらい泣き続ける猛者もいたようですが、保育園に預ける前にこのような機会を作り、母子ともにソフトランディングを図るというのは良い考えだと思います。

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 さて、研修では、この育児休業中の過ごし方として、母は何を身につけ何を捨てるか、子どもをどう育てておくか、いう観点からお話をしました。以下が当日の内容です。

  • 育児休業中に身につけるべきものは何か?
    • カラダ・ココロ・アタマがキーワード
    • 仕事の感覚は失わないようにするにはどうしたらよいか?
    • すきま時間の活用とネットワーキングについて
  • 脱「良妻賢母」宣言!
    • 根本に育てられ方、社会通念がある、ということを意識
    • マインドセットをどうするか
  • 捨てるものとは何か?
    • 24時間フルに使えないことを所与と考える
    • パートナーや実家に頼れない場合の施策
    • 「少家事」体制とは
  • 子どもの育て方
    • 育休中にいかに子どもの「社会化」を進めるか
    • 保育園は預けたら「神」だと思う
    • 疲れたら死んだふり
それからワークを行い、チームで発表をしていただきました。
子育てに失敗はつきもの、でも取り返しはつく、ということ。そして育児という、素晴らしい体験をもとに、今後のキャリアを彩り多いものにしていただきたい、と最後に皆様にお話ししました。
仕事と育児の両立は自分にとっての永遠のテーマでもあり、同じようにがんばろうとしている後輩女性たちを応援するのは私のライフワークだと改めて感じたしだいです。
何よりたくさんの赤ちゃんに会えて、こりゃ天職だと思いました!

(Aska)

2017年6月2日金曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~おかげさまで4期目をスタートさせることができました!

おかげさまで、6月からアルバ・エデュは4期目を開始することができました。まるで子どもの誕生日のようにうれしいことです。

当初、近隣の公民館を借りて、口コミで子どもたちを集めて始めたワークショップも、今ではいろいろな企業や研究者とのコラボが実現し、社団の力を超えて数々のダイナミックなワークショップを開催することができるようになりました。ただ、ワークショップを開催するには、多くの労力が必要で回数も限られ、またどうしても参加者一人当たりの課金額が高くなるために、多くの皆さまに授業をお届けすることが難しい状況でした。
そこでこちらから学校に赴く出前授業に注力を始め、やがて小中高大それぞれにご依頼をいただくようになりました。今では全国からプレゼンテーション教育、キャリア教育、オリパラ教育、それぞれについて連日のようにお問い合わせをいただくような状況になっており、一同うれしい悲鳴です。

社団設立前から、子どもたちが「話すちから」を携えて世に出られるよう、プログラムを定型化して授業に組み入れやすくすること、授業の担い手となる講師やファシリテーターを増やすこと、結果としてこの授業を届けられる子どもたち・若者たちの数を増やすこと、を目標に地道に活動してまいりました。今年度は、都の教育庁の採択が下り、都立高校や都立の中高一貫校に授業をお届けすることができるようになりました。またその過程では、多くのみなさまに授業プログラムについてのご意見をいただいたり、実際の授業のサポートをしていただいております。

社団設立2年半で多くの方々のご支援をいただき、活動を広げることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。過ぎた日々を振り返ると、自分一人の力では到底考えつかなかったであろうことが、みんなの知恵とアイディアと労力によって、無限に構想が広がり、それがバッサバッサと実現する、という不思議な手ごたえが日々ありました。これもスタッフのみんな、立ち上げに関わってくれた仲間たち、授業プログラムやワークショップに協力してくれた仲間たち、ご寄付いただいたみなさま、メンターのみなさま、コラボしていただいた企業や大学のみなさま、専門家のみなさま、授業を受け入れてくださった学校の先生方、自治体の関係者のみなさま、ご参加くださったみなさま、保護者のみなさまなどなどのおかげです。本当にどうもありがとうございました。

日々、皆様からのご助言をいただきつつ、これからもますます活動を加速させてまいりたいと思います。「こんな風にしてみたら」とお気づきの点がありましたら、ぜひぜひご指導ください。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2017年3月27日月曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~『サピエンス全史』を読んで

年初に『サピエンス全史』上下巻を読みました。
その後、何度か部分的に読み返して、読後感が今頃になりました笑。
「農業革命が人類にとっての不幸だった、という衝撃的な話らしい」、とは聞いていましたが、いやはや、これはここ数年読んだ本の中で、私の一番確定です。
 
数年前にベストセラーになった絵本のような『137億年の物語』という本も、その全体を見通す感じがたまらなかったのですが、この本はまた通史としてホモ・サピエンスの誕生から全体を俯瞰していて、さらに人類を第三者(「者」というのもミスリーディングなくらい)の視点で客観視している点が秀逸です。
 
サピエンスが進出して、どんどん哺乳類が絶滅していく様は、現在のワシントン条約の絶滅危惧種たちもビックリな規模とスピードで起こったことや、近現代は紛争にまみれた時代と思っていたけれど、国家の概念が存在する前がいかに暴力的な世界だったかという話、「認知革命」によって、サピエンスが遺伝子変化のスピードを超えて進化することができたという話、などなど、どれも興味深い話ばかりでした。
 
人類について客観的に見るようになった結果なのか、先日、マザー牧場に行った時にも、牛が鎖に繋がれている様がとても忍びなく思え、その直後にその牛たちが伸び伸びと大地を駆けることを許されている姿を見てホッとしたり。この本をきっかけに、他の生き物や食物に対しても今までにない感じ方をしている自分に気付きます。
 
そして、子どもたち・若者たちのプレゼン力アップを目指すアルバ・エデュの活動からすると、既にあちこちでお話してきたことではありますが、なぜサピエンスがほかの種を征服することができたのかは、言語を操る能力にあった、というのは非常に示唆的な話だと思います。家庭でも地域でも会話が減っている現状は憂慮すべき事態だと思うのです。
 
この本を読んで、ふと思い出して、鈴木秀夫著『気候変化と人間』という本を読み返してみました。天候が人類に与えた影響をつぶさに書いた研究論文という色彩の本です。地球の各地でどの時期にどのような気候変化が起き、民族のダイナミズムにどのような影響を与えたのか、非常に精緻な分析の下に著された本で、ちょうどサピエンス全史の中で語られる、いろいろな大陸にサピエンスが広がっていく1万年に焦点を当てて書かれています。
例えば、民族移動の中でももっとも「有名」だと思われる、ゲルマン民族の大移動についても、この本では、ゲルマン民族は牛を使って一口麦を栽培していたのに対し、スラヴ民族は馬を使ってライムギを栽培したことにより、その移動後の空白地に住むことができた、という話など、非常に面白い話がちりばめられています。
(ただ、残酷な事実や、悲惨な過去の記載も多いので、そういうのが苦手な方はご注意ください。)
 
前掲の2冊の本に負けず劣らず通史として意義深く価値のある本だと思います。これがもっと一般的に平易な文章で、日本語のみならず英語ででも書かれていたら、もっと世界的に読まれたのかもしれないと思うともったいない思いです。
余談ですが、『サピエンス全史』で気になったのは、日本が出てくる数回の中で、朝鮮半島への侵略民族としてのみ語られている点です。筆者さんの住む西海岸での政治力の差なのかしら、と思ったり・・それだけが残念でした。

2017年1月26日木曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~『バブル』を読んで

永野健二さん著『バブル』、久々に怖い本を読了しました。読み始めたら止まらなくて、おかげで寝不足です。
バブルの萌芽の時期から、清算されるまでを日経の元証券部記者が絶妙な筆致で描いています。
これまでバブル関連のいくつかの本は読んでみたけれど、どちらかというと理論寄りの本ばかりだったので、今回、実名入り、実額入りの記録に震えました。
私が学生の頃、ケント・カルダー著『戦略的資本主義』を読み、そこに名のあった銀行にあこがれて入ってしまったのですが、今回この本によりその判断が実はコトの一側面しか見ていなかったことを改めて知りました。
もしその時にこれらの事実を知っていたら(当時はまだ明るみに出ることはなかったでしょうが)、その銀行に入ることを選択したかどうか・・とつくづく思う一方、
「え、とくやま、まだ『バブル』読んでないのか、早く買って勉強しろー!」、なんてお昼ごはんをご馳走してくださりながら、いまだにいろいろご指導くださる元上司たちや日々お世話になる先輩や同期たちにも巡り合えなかったのだと思うと、いやいややはり自分の選択は正しかったんだな、なんて思ったり。
人生にたらればがないのと同様、歴史にもたらればはないのですが、この本はバブルに突き進んでいった日本経済の瞬間瞬間を実に巧に切り取って表現しています。
NTT株の公開時についに国民レベルにまでバブルが広がった場面で、「当時は政治家も官僚も民間の経営者もそのことに気づく人はほとんどいなかった。気づいてもその流れに逆らう空気は生まれなかった。」というくだりでは、今の世界的な風潮が重なり、恐ろしく感じます。
そして、「会社の経営をぎりぎりのところで守るのは、運や偶然ではない。いつの時代も、現場への信頼と、組織としての規律、そして経営者の決断である。」という言葉も印象に残りました。
筆者の永野さんは、若者がバブルに対するあこがれを口にするのを聞いて、啓蒙が必要だと感じたと書かれています。この本を読むとそれがとてもよくわかるかと思います。当時、現役だった方にはぜひお話を伺いたいですし、若いみなさんにもぜひ読んでいただきたい一冊です。
みなさま、今年も面白い本があったらどんどん教えて下さい。

(Aska)

2017年1月17日火曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~「ホットケーキを焼くために必要な対話」について考えてみました。

『はらぺこあおむし』で有名な、エリック・カール氏が書いた『ホットケーキできあがり!』という本を図書館で借りて、子どもたちと読みました。
主人公のジャックが朝起きて、「きょうは でっかい ホットケーキが たべたいなぁ」 というところから物語が始まります。
するとおかあさんは、自分がいそがしいのでジャックに手伝うよう促します。
最初に小麦粉を刈り、粉ひきおじさんのところに行って、「パトンパトン」とから竿でもみがらから小麦の粒を取り出す方法を教わり、石臼で挽いてもらい、次いで、卵、牛乳、バターを調達するために奔走し、そして仕上げに・・・

おかあさんは次々に指示を出し、それに従って、ジャックは試行錯誤しながらホットケーキを作り上げます。ここに至るまで、母と子で繰り広げられるコミュニケーションの量は膨大です。外部の人にお願いをし、人の手を借りて、ようやく自分の望みのものが手に入るということを経験します。できあがった時の達成感、そして一口食べた時の口に広がるおいしさは格別であろうことが、本を読む現代のわたくしたちにも伝わります。

今日では、小麦粉も卵も牛乳もスーパーマーケットに行けば瞬時に手に入りますし、ホットケーキミックスといったものまで登場し、あっという間にホットケーキが作れる時代になりました。レシピの検索が可能になり、買い物もネットを通じてできるようになり、世の中はさらにさらに便利になりました。

ただ、便利になった一方で、ホットケーキがの材料をそろえてから焼きあがるまでに必要な会話は激減し、外部のコミュニティと接触する必要もなくなり、試行錯誤をする時間もなくなりました。ホットケーキ作りに限らず、かつては当たり前のようにあった「対話」や「探求」の時間が、さまざまな場で減っているように感じます。その結果、「話すちから」の基礎となるものが失われているのかもしれないですね。

年始に借りたこの一冊の絵本のおかげで、大事なことを再認識することができました。

アルバ・エデュでは子どもたち・若者たちの「話すちから」を高める活動をしていますが、そのちからの根幹となるところは学校、家庭、地域における「対話」にあると考えています。これからも授業やセミナー、イベントを通じて、対話を増やす仕組みを提案してまいりたいと改めて思いました。(Aska)

2017年1月7日土曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~2017年 あけましておめでとうございます

皆さま、
新年あけまして、おめでとうございます。

今年の年末年始は短めだったという方も多いでしょうか。この3連休が終わると3学期という子どもたちも多いかと思います。お母さま方、お疲れ様でした。我が家も保育園児以外の2人の学校がようやく始まり、肩の荷が下ります……
 さて、「日本の子どもに話すちからを。」を標榜し、プレゼンテーション教育を展開しているアルバ・エデュは、昨12月をもちまして、2周年を迎えることができました。これもひとえにお支え下さるみなさまのお力あってのことと改めて御礼申し上げます。
昨年は小中高大への単発の出前授業に加え、大学での連続講義が始まったり、企業とのコラボレーションでのワークショップが増えたり、社団にとっては画期的な進展のあった一年でした。この結果、社団発足2年で、出前授業38回、ワークショップ24回を含め、のべ3300人のみなさまに授業を届けることができました。
また、メディアに掲載されたこともあり、遠隔地からのセミナーご依頼など、ありがたいことがたくさんありました。年が明けてもすでにいくつかのセミナー、ワークショップ、出前授業が控えており、気が引き締まる思いでおります。

もっともっとたくさんの子どもたち・若者たちに授業を届けるために、今年は、以下の事項に取り組んでまいりたいと思います。
・授業の内容を簡単に学校や塾の授業に取り込めるようパッケージ化していくこと
・講師やファシリテーターなど担い手となってくださる方を増やすこと
・企業の皆さまとの接点を増やし、コラボレーションを拡大していくこと

その他、課題は山積ですので、みなさまのお力を借りながら一歩一歩、進んでまいりたいと存じます。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
(Aska)

2016年9月20日火曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~「大人の自由研究」~ペリー来航を考える


「たった四杯で夜も眠れず」とうたわれたペリーの黒船来航。この夏、子どもの夏休みの自由研究に付き合ってペリーが来航した久里浜を訪ね、そして数冊の本を読んで、彼の生き様と日本の当時の状況について学んでみました。
 来航した久里浜は今ではこんなビーチになっています。マリンスポーツを楽しむ人でにぎわっていました。
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いったん4隻で来航して大統領の白書を手渡したペリーは、翌年9隻で来航します。2度目は、本来は11隻で来るはずだったのが、米国内の政権交代によるアジア政策転換などもあり、9隻に減らされた無念、それでも燃料供給や航行の安全は綿密に計算し、船上でも印刷機を用いて、新聞を発行したり、演奏会を催したり、船員の士気を維持することに腐心した様子もいろいろな本に描かれています。

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ペリーは来訪前、18-19世紀に出版された日本に関する書物を多数読み、「日本人はメンツを重んじるが、最初から高圧的に出れば、引っ込む国民だ」ということなど、日本人の特性を事前に勉強し尽くしていたことなどが印象的でした。歴史でも実生活でも繰り返し出てくるテーマですが、「相手を知る」ことは成功への第一歩なのですね。

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湾を一望して感じたことは、まだ蒸気船なるものを見たことがない当時の奉行や村民が、驚きようは想像に難くないです。一回目の来航時、国書を手渡して帰るかと思いきや、測量を始めた時には、民衆の恐怖心に火が付き、逃げ惑う人で人夫や風呂敷の値段まで高騰したといいます。

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近くにある「くりはま花の園」という植物園まで足を伸ばしてみることにし、長い坂道を歩いて丘をのぼりました。いくつかの本で、村民が見学するために上った丘、というのはおそらくここのことではないかと思います。ここからは湾全体が眺められますが、初めて見るものへの恐怖心とは裏腹に、多くの村民や村以外から噂を聞きつけて好奇心からやってきて、人々でごった返していたようです。
 こちらの記念碑は伊藤博文の揮毫によるもので、1901年に日米の関係強化を企図して、盛大な記念式典とともに建てられたものです。その後、戦時中に引き倒されたりしたこともありましたが、また1953年には米国の占領政策の一環として「ペリー」が和平の証として利用され、黒船祭りというのが盛大に行われた記録が残っています。

その後の年表を思い出して調べてみました。
ペリーの来航5年後には、通商条約が締結され、その後、開国へ向けて政治体制が変革するほどの転換を見せた日本です。中国のようにアヘンに侵されたり領土の一部が租界とされたり、また他の後進国のように植民地化されるまでには至らなかったのは、ラッキーだったと言えます。

日本中国
 1840 アヘン戦争(~1842) 
 1842 清とイギリスが南京条約
1853 ペリー来航 
1854 ペリー二度目の来航
日米和親条約の締結
 
 1856 清でアロー戦争(~1860)
1858 日本で安政五カ国条約の締結
(米蘭露英仏との修好通商条約)
 
1859 安政の大獄 
1860 桜田門外の変 
1868 大政奉還 

今回一つ興味深いと思ったのは、この黒船来航という非常事態に対処すべく、政府が当時、御家人から一般の村民にいたるまで、広くソリューションを求めたことです。鉄の棒を船底に刺しておいて喫水値が下がったら突き刺さるようにしたら、とか、材木組合からは材木で囲い込んだらよいとか、いろいろな意見があった中でもっとも光っていたのが勝麟太郎(海舟)の建白書。「軍艦を購入し、海軍を創設して、海兵の訓練を急ぐべきだ」、というものでした。当時売れない蘭学者だった海舟はこの建白書が政府の目に留まり、その後、体制内に取り立てられていきます。このように若い考えを取り入れる仕組みと気風が当時あったことが、紆余曲折はありながらも日本を救った一つの要素のように思いました。

アルバ・エデュでも、こんな風に自分の意見を堂々と言えるような子どもたち若者たちがどんどん出てくるようなお手伝いをしていきたいと強く思ったのでした。


参考文献
『ペリー提督 海洋人の肖像』小島敦夫
『ペリーと黒船祭』佐伯千鶴
『ペリー来航』西川武臣
『幕末史』半藤一利
『「日本人論」再考』船曳建夫

2016年5月27日金曜日

5月19日に、株式会社Too主催の「これからの時代を生き抜くために必要な世界最先端の教育とテクノロジー」というセミナーに参加してきました。
当初、同時通訳をというご意向だったので、どきどきしながら待機していましたが、皆さまご理解している様子で必要なくなったため、途中から英語部分の議事録取りという役割に変更。微力ながらお手伝いしました。
アルバ・エデュのロゴはこんな中に入ってもかわいい♡!と一人、自己満足に浸っていました。

2016-05-20

セミナーは、田村こうたろうさんによる「”今”日本の親は何をするべきか!」というオープニングスピーチの後、
「世界最先端グローバル教育企業が実践している具体的教育カリキュラム」というお題で、シンガポールのThe Keys GlobalのCEO Ayeshaさんが英語でスピーチをされました。現代の技術がどこまで進歩しているか、というお話と、そんな中、子どもたちの教育はどうあるべきか、についてのお話でした。詳しくは下記に添付する「要約」をご覧いただきたいのですが、個人的には弁護士ロボットのお話や、人体の機能を部分的に代替すること可能性についてのお話がちょっとぞっとするものがありました。
Keysが取り組んでいるSTEM教育(Science, Technology, Engineering, and Math)については、ちょうどアルバ・エデュが提携したユニカルアカデミー(クロスカルチャー保育園@神谷町)が日本では先駆け的存在で保育に取り入れているものです。
次に登場されたのが医学博士、斎藤元章氏で「AI(人工知能)時代を生き抜く術」についてのお話しでした。
人工知能が最近、囲碁や将棋で人間を負かしたというニュースが議論になりますが、そんなのはまだ序の口、これからますます人工知能が満ち溢れていくようです。人間が行っている分析(パターンを見出し、仮説を立て、実験により検証し、仮説を修正・変更し、結論を導き出す)ということもいずれ可能になるとのこと。そうなると、人間が資産管理や研究開発するのは時間の無駄とも。これで現在の仕事で何割にあたる人の仕事が不要になる、という議論はよく出てくるのですが、むしろ「人間は不老になり、勤労の必要がなくなり、お金にまつわるすべての問題が解消する」、というポジティブなお話が、興味深かったです。
また、齋藤さん自身の原点は、「小学生の時に朝顔の発芽について調べたこと」で、それが自分の科学への好奇心をますますかきたて、今の道に進むきっかけになった、とおっしゃっていました。その自由研究はお父様が横でヒントを出しながら、何度も試行錯誤をして取り組み、最終的には賞を取られたとのこと。「自然に対する理解や畏敬の念というのは大事。IT教育も大事だが、子どもは自然の中でこそ遊ぶべき」という最後の言葉もとても印象的で、且つ、ほっとするお話でした。

++++以下、英語部分の要約です++++
「世界最先端グローバル教育企業が実践している具体的教育カリキュラム」
By Ayesha Khanna, CEO
The Keys Global
【Keys Academy 紹介動画】
  • 低年齢での刺激、多様性が担保された環境
    ・Keys Academy(以後「Keys」)は国籍や出身地など、いろいろなバックグラウンドを持つ子供たちが集まっ て刺激しあう場である ・もっとも知能や人格が成長する年齢の子たちに、最高の刺激を与えられることが特徴
  • 最高最高水準の知見によるプログラム開発 ・プログラムの構築にあたっては、子どもたちにとり、何がもっとも素晴らしく、また何がもっとも楽しいかとい う議論をずっと積み重ねてきた ・各種科学分野、算数であっても、「楽しい授業」の構築を常に心掛けている ・革新的な学問分野、マネジメントやテクノロジーについても、子どもたちが咀嚼できるよう、プログラムを工 夫の上、提供している
    ・各産業からその分野の第一人者を招聘してプログラムを開発している
    ・例えばデンマークの IT 企業と工学系大学とで、子ども向けのシリコンバレーキャンプを実施
  • 家族との対話も重視 ・親御さんにもアドバイザーとして参加をお願いしている ・プログラムについての相互理解ができるよう、説明は十分にしている
【Ayesha の自己紹介】 ・ハーバード大学はフルスカラシップで卒業、その後ウォールストリートで働き、子どもを持ったことをきっか けにこの Keys を設立した
・現在、7 歳と 4 歳になる子どもの母親
自身は博士課程におり、もうすぐ論文の締め切り!
すべてを両立している
【現状分析と今後の見通し】
今日存在している 47%の仕事は 20 年後に自動化されると言われている
●現在の技術の進展
難解と思われた頭脳労働も AI が取って代わる時代がやってきた
Ross という愛称の人工知能を持った弁護士ロボットまでが登場している ハーバードで法律の学位をとったオバマ大統領も、現在学生をやり直すとしたら別の分野を志すだろう
精巧なロボットが 22 千~1.5 百万ドル相当で買える時代になった。表情があるロボットなど、汎用性の高い ものも増えてきている
子どもたちのクリスマスプレゼントにおもちゃを買うこともなくなる。3D プリンターがあれば自分で作れる時代 がやってきた
Crispr のような新しい遺伝子改変技術も登場
耳を切り落として AI を埋め込むという話まで!(そんな手術に同意する人は今回の会場ではいなかったが) 実際に音楽の世界で切磋琢磨している人など、世界中で大いに要望がある
AI を埋め込んだ眼球、その他、体中に対応していくことにより、人体の機能が変化することになる
  • 変化に対応した最先端のプログラム
    このような世界の変化に対応する形で、Keys では最先端の講座を子どもたちに提供している
    CSI(Crime Scene Investigation)訳して犯罪現場捜査の授業は子どもたちの人気講座の一つ。これも FBI の科学捜査班などの知見をベースにしている
    Fintech については、同じく現在の最先端の技術を応用し、少し年齢が上の世代(12-18 歳)に対し、キャン プを提供している

【Q&A】
Q: 実際に行きたいが、保護者にはどのようなサービスがあるか?
A: 親後さんには空港からのピックアップから宿泊施設の提供、英語やコミュニケーション学についての講座 なども開設している
Q: 大学生だが、勉強すべき内容について
A: 科学、技術のみならず、詩、音楽、その他芸術分野は非常に大事 自分が専門ではない分野についてはチームを作ればよい
Q: 現在の参加者のポートフォリオ
A: 男女ほぼ同数。女の子にも同等にキャリアの道を開きたいと考えている
Q: 親が英語を話せない場合は?
A: 各種フルサポートをしているし、親子参加型のワークショップも提供している
以上

2016年3月31日木曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました ~プログラミングキャンプが世界を変える!

Life is Tech! というITプログラミングのキャンプやスクールをやっているとんでもない集団がいます。このたび、晴れて新中学生になった(微妙に小学生でしたが)息子をそこの3泊4日のキャンプに入れ、最終日の説明会&発表会に参加してまいりました。

子どもたちは、学年はバラバラのチームに分かれ、大学生のメンターたちと寝食を共にしながら、午前午後に開発をし、最終日の発表の場に向けて作品を作り上げます。保護者たちはその4日目の午後から集められ、その発表を聞くのですが・・・

感想を一言でいうと、母までが「眠れなくなるほど興奮した」でした。

特に子どもたちの作品発表と個々に発表を述べる場では、以下のような声が多く聞かれたのに、驚きとともに感動を覚えました。

ー社会の見方、物の見方が変わった!
いろいろな機械の裏側がどうなっているのか、知りたくなった、また作ったエンジニアたちのすごさに気付いた。社会の仕組みがどうなっているのかに興味がわいた。

ー自己効力感!
ゼロから自分で作った物が動く時に自分の力でこんなことができるんだということに気付
いてうれしくなった。どんなアプリを開発すれば人の役に立てるだろう、と街を歩く時にも、人に会う時にも常に考えるようになった。

ー試行錯誤&チームワーク!
エラーを見つけて、エラーを自力で直す、それが叶わなければ人に聞く、またはチームで力を合わせて修正する。それを繰り返しやるとだんだんエラーが消えることが分かった。

この合宿の場を差配し、子どもたちをメンタリングし、プログラミングを教え、寝食からアクティビティまでを共にし、説明会まで仕切っているのはものすごい数の大学生。その人数と熱気、子どもたち一人ひとりの発表の際の優しさ溢れるポジティブな声かけ(これがまたうねりのようで鳥肌が立つほど)、そして司会進行は芸人かと思うような面白さで、参加している子どもたちの目がきらっきら輝くのも頷けました。高校を卒業すると、今度はこの学生として運営サイドで携わりたい、という子が非常に多いというのも、これまた首肯できます。そうやって生態系ができあがっているところが、これまた素晴らしいと思いました。

保護者向けの説明会でのお話で心に残ったのは以下のような言葉でした。いずれ陳腐化する「地図」ではなく、コンパスを持って「自走」できる子を育てたい誰かを笑顔にしたい、という思いが、ITの力を使うと個人でも可能になるWhy don't you change the world?

うーん!こんな若いパワーが自己増殖してくれたら、世の中変わるかも知れない!という思いを強くしました。今回も羽田着のタグを付けたスーツケースのお子さんが多くみられ、関西からはたくさん、北海道からも沖縄からも中高生があつまっていたとのこと。2010年に始まり延べ14000人以上が参加し、シンガポールやオーストラリアにも展開を始め、Google RISE Awardsという Googleによる世界のICT教育組織に与えられる名誉ある賞を東アジア地域で初受賞されています。

このとんでもない集団を作り上げたLife is Tech!代表の水野雄介さんには、実はわたくしどもアルバ・エデュが過去にメンタリングしていただいたことがあります。どのように活動を広げていくべきかについて相談に乗っていただいたのですが、実際に同氏が作り上げたこの活動を間近に拝見して、改めてその言葉を振り返って噛みしめたのでした。

昨年は『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由』を記された竹林暁さん運営するTENTOの発表会で、アルバ・エデュとしてプチ講習をさせていただくご縁もありました。
昨今、多く開かれているプログラミング教室やロボット開発教室など、ITで創造力が育まれる諸活動の趣旨や教育上の観点は高く評価しております。今後、様々な活動と提携してまいりたいと考えております。
(Aska)

2016年2月3日水曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました。~海外の投資家と接して・・・

前にもお話ししたかもしれませんが、私がアルバ・エデュを立ち上げようと思い立ったのは、私が経営する会社を通じて、日本企業の海外への情報発信や、日本市場への参入・投資を考えている海外企業のお手伝いをする中で、日本人の「話すちから」が弱いゆえになんとも惜しい現場をこれまでに幾度も見てきたことに起因しています。

さて、その海外企業のお手伝いで、先々週の頭から2週間弱、顧客である米国の資産運用会社の方々が来日しました。今回は、資産運用業界では有名な同社のCEOも来日しました。同社は、従業員の勤続年数が資産運用業界においては例外的に長く、「よほど居心地のよい会社なのだろう」程度に思っていたのですが、今回一緒にそのCEOとお仕事をしてみて、「なるほどこの人物にして、この離職の少なさなのか」と納得。米国のスポーツ協会の役員も兼ねるなど、業界を超えて顔の広いそのCEOから、今回、改めていろいろなことを学びました。

そのCEOはもちろんプレゼンも上手。知識が広く深く、専門的な内容であっても誰にでもわかりやすく簡単に説明する能力にたけているほか、話し方にも濃淡があり、長い時間お話を聞いていても全然飽きることがありません。特に、感動的だったのが比喩の使い方!例えばある業界の構造を説明する時に、具体的な会社名を挙げて話を展開されるのですが、今回の聞き手は日本人ということで、取り上げる会社の中には日本企業の名前を、「良い例」として取り上げていらしたのです。「建機の業界で言えば、コマツとキャタピラーと日立建機があるけれど、その中で例えばコマツと日立だけシェアが伸びたとする・・・」と、そんな具合です。まぁ、お世辞上手ともいえるのですが、その例示があまりにも自然でさりげなく、聞いている日本人は、私に限らず皆さん、まるで自分の子どもを褒められたかのようにうれしそうな表情をしていました。

彼は日本の各種スポーツ事情にも詳しかったので、従来から日本に精通されていらっしゃるのかと思ったら、今回が初来日だというので、またまた驚いてしまった次第。「いつも海外をどこか飛び回ってるからね。出張が決まってから出張先の国のあらかたのことは勉強するさ。インターネットでなんでも情報を取れるから、良い時代になったね」なんておっしゃっていました。

彼はまた、日本の会社がジェネラリストを育成するために行っているローテーションシステム(人事異動)についても警鐘を鳴らし、「これだけ専門性が必要とされる時代にあって、会社組織のリーダーを育てるためのジェネラリストはいらない。リーダーシップはそのような人事システムからは育たない」と断言していました。メンバー個人には、一定の仕事と責任を与えて、実績を出してもらう。そして、そのようなメンバーがチームとなってコミュニケーションをとって連携をする。そのようなフラットな組織を、いたずらに膨張することなく運営するようにしないと、これからの時代を機動的に乗り切っていくことはできない――。彼とのそんな議論は、私がアルバ・エデュの活動において、子どもたちのリーダーシップやチームの連携といった力をいかに養っていくかを考える上でも、とても勉強になりました。

別の投資家さんからは、とてもショッキングな話を聞きました。私と同世代の彼は、多少日本語がわかるのですが、彼いわく、「自分の代ではハイスクールから日本語を学ぶ人は、フランス語、ドイツ語、スペイン語に次いで多いくらいだったけど、今はどの学校もアジアの言語で圧倒的に選択者が多いのは中国語で、日本語は数名いるかいないかと聞いている。日本語選択者の数は、かつての1/10くらいにまで減っているような感覚がある。しかも、ビジネスのために日本語を学ぼうなんていう人はほとんどいなくなり、アニメに興味があるとか、そういった日本のサブカルチャーへの興味程度になってしまった」とのこと。私自身はもちろんですが、日本びいきな彼自身もその現実を悲しく受け止めていらっしゃいました。

これまでも、ジャパンパッシングの現実はいろいろな側面で感じてきましたが、米国の教育現場で起きている状況を実際に耳にすると、今後ますますこの傾向に拍車がかかるのではと危惧します。このまま何も手を打たなければ、日本の存在感はますます低下してしまいかねません。私は、このような現実を、これからを担う子どもたちにはことあるごとに伝えていく必要があると考えています。そして、今までとは違ったポジションに置かれる国力の中で、どのように生き抜くかという施策を、大人も一緒になって早急に考えていく必要があると思います。

ビジネス社会の生の動向を肌に感じながら、今後も子どもたちの将来のために、さまざまな情報を発信していきたいと思います。
(Aska)

2016年1月5日火曜日

雑誌『BUAISO』 第15回目は「オーケストラの魅力 ~エル・システマの魔術」 です

 以前66号で取り上げたピアノに続いての音楽の話題です。
 オーケストラの魅力、について一度書いてみたいと思っておりました。特にベネズエラという、日本からは遠い遠い南米の国で40年前に始まった一つのプロジェクトについて、書いてみたかったのです。

プロジェクト「エル・システマ」

 そのプロジェクト、エル・システマ(El Sistema)は、ベネズエラで始まった公的支援による音楽教育プログラムです。1975年に経済学者で音楽家でもあるホセ・アントニオ・アブレウ博士が「音楽の社会運動」として始めた小さな活動に、当時の大統領ウゴ・チャベスが国家予算をつぎ込み、ベネズエラ全土にこのプログラムが広がりました。現在では全国約290か所の教室に約40万人の子どもたちが通い、オーケストラの数は30以上に上る、といいますから、同国の人口が30百万人弱であることを考えると、1学年の子ども全員が通ってまだ余りあるような人数です。いかに「公的」なものかがお分かりいただけるかと思います。バイオリンなどの弦楽器から、フルートやトランペットなどの管楽器まで、オーケストラで使うすべての楽器が貸与され、家でも練習できる仕組みとなっています。

犯罪国家から文化国家へ、そして世界へ

 当初のプロジェクトの目的は、増え続けるストリート・チルドレンが麻薬や武器に手を染めることを何とか食い止めようとした博士の発案に始まり、貧民街に住む子どもたちにも、犯罪歴のある子どもたちにも、楽器に触れる機会が提供されました。今でも教室に通う8割の子どもが貧困層の出身といわれます。子どもたちは、「拍手された時、自分の人生の中で初めて人に意味のあることをやったのだと思った」「楽器が辛い過去を忘れさせてくれ、人生が変わり、生きる原動力になっている」と口々に感想を述べているそうです。
 チャベス前大統領が支えた音楽活動は、低所得者向けの教育・医療・住宅などの社会開発プロジェクトの一環として、国営石油会社PDVSA(ペドベサ)からの収益を中心とする60百万米ドル規模の国家基金が後ろ盾となりました。結果的には、マクロでの犯罪率の低下には残念ながら至らず、また選挙不正や相次ぐポピュリズム的政策による財政ひっ迫からインフレが頻発するなど、同大統領の政治的手腕についての評価は厳しいものがあります。しかしながら、このプロジェクトの理念は世界中に広がり、いまや50か国でプログラムが展開されています。

ノリノリのコンサート

 このプロジェクトのすごいところは、その人口カバレッジや貧困対策だけにとどまりません。音楽的観点からしても、新しいというべきか、むしろそもそもの音楽の根源に迫るものというべきか、真面目なクラシックという常識を覆すような演奏が繰り広げられるのです。お腹の底から音楽を楽しんでるんだ!という、喜びがあふれ出るような演奏です。ぜひ読者の皆さまもYoutubeで「シモンボリバル・ユース・オーケストラ」を検索してご覧いただき、この感動を共有したいです。他の奏者の演奏には肩を揺らし、立ち上がりお尻を振り、という演奏は見ているこちらまで笑顔になります。

集団音楽活動の利点

 さて、少し一般論に戻り、オーケストラ・吹奏楽・合唱を含む集団で音楽を奏でることの効用について考えてみたいと思います。
 音楽は、自己をコントロールして辛抱強く日々練習することが必要である点、そしてその自己修養こそがより高みに自分を登らせるという点では、スポーツにも似たところがあると思います。またチームワークが土台となり、力の結集がより大きな成果を産むという点も似ています。ただ、外部と競争し勝つことが究極的な目的であることが多い集団スポーツと、集団で行う音楽活動との大きな違いは、音楽では、必ず他の奏者の音も聴き、それに自分が合わせ、共にハーモニーを紡いでいく、その重層的な音の組み合わせ・シンクロに敵味方がない点ではないでしょうか。そこにはスポーツとはまた違った他人との関わり合いや協調性の良さが育まれるものであると私は信じています。全員の心が一つになり、ピタっと音が合って音楽が完成した時には、どこからともなく心が震えるような感動がもたらされるものです。
 また、これらの音楽活動について言えるのは、スポーツに比べてプレーヤーの収容人数が多いこともあります。限られたポジションを巡っての競争はありますが、基本的にはたくさんの人数を集め、練習し、本番壇上に平等に登ることができ、その誰もがヒーロー・ヒロインであり、そして、家族や友人を含めて聴衆も楽しむことができるという意味では非常に懐の深いものなのではないかと思います。ベネズエラが貧困対策としてオーケストラの振興を促し、世界にそれが広まった背景にはこれらの利点が評価されたものと思われます。

エル・システマと日本の関係
 実はエル・システマと日本には深い関係があります。1979年にベネズエラに招聘されたヴァイオリニストの小林武史氏が、師である鈴木鎮一氏の確立したスズキ・メソードを広めたため、今でもベネズエラではスズキ・メソードに基づいた指導が行われているのです。また日本でも、東広島市が地域コミュニティの活性化と青少年の音楽指導を企図してエル・システマプログラムを採用したことが知られていますし、また福島県相馬市の復興を目的に一般社団法人エル・システマジャパンが設立され、震災後、外出がなかなかかなわなかった福島の子どもたちに楽器を奏でる夢がプレゼントされました。エル・システマジャパンのクラウドファンディングには筆者も寄付をして、先日はコンサートも拝見しに行きましたが、短期間にものすごい量の練習をした成果であるその演奏には胸が熱くなりました。

日本の子どもたちにこそ必要なのではないか?

nakatani (2) ベネズエラでは、子どもたちは物質的な貧しさを補い、武器や麻薬を手にしてしまうことを防ぐために、楽器の導入がなされました。日本の子どもたちはベネズエラに比べたら豊かであるとはいえ、所得の格差、教育の格差は進行しています。
 さらに筆者がもっとも懸念するのは年々増加するゲームやスマホに費やす時間の長さです。これらの結果として体力の低下や視力の低下がすぐ話題に上りますが、私は同時に文化面や精神的な豊かさが蝕まれていくのではないかと心配になります。下図のように楽器を演奏する時間が減っていることを含め、音楽に接する時間全体が年々減少しています。楽な方に楽な方に国全体が流れていってしまっているのではないか、その結果、自己修養や協調性を育む場が減り、精神的にも貧しくなってしまうのではないか、そんな風に憂慮しています。
 公園で顔を突き合わせてポータブルゲームに打ち興じる子どもたちをただただ非難したり、禁止したりするのではなく、少しでも代替案を示してあげられないか、と思うのです。チャベス氏が「武器を楽器に」、と言ったのと同様に、「スマホを楽器に」と叫びたい衝動に駆られます。

そこで

筆者が主宰する、音羽の森オーケストラ「ポコアポコ」
筆者が主宰する、音羽の森オーケストラ「ポコアポコ」
 思ったらすぐ行動に移さないと気が済まない筆者は、4年ほど前、地域の友人たちと子どもたちを巻き込んでオーケストラを結成しました。今では演奏者数も80名に上り、この冬も文京区関口にある聖カテドラル教会で演奏します。地元のオケというだけで、同聖堂が唯一、演奏を許可しているオーケストラだ、という事実を演奏3回目にして初めて知った時は感動したものです。子どもたちが大人に交じって一人前の顔をして楽器を奏でているうちに技能が磨かれていく様を見ながら、毎年1000人が集まるこのコンサートで、地域の皆さまにもクラシック音楽に触れていただけることは本当に幸せなことだと思っています。いつかあのように腰を振りながら演奏できることを夢見ながら今後も続けてまいりたいです。
 日本では文化予算が話題になると、「オーケストラという『1ジャンル』に予算はつけられない」というようなことが言われるそうです。福島のエル・システマの例は復興予算を活用したり、クラウドファンディングが奏功したりして、実現したと聞きます。
 ベネズエラに負けず劣らず国家財政に余裕のない国ですし、そもそもの基礎教育の予算まで削られようとしている中で、公的な枠組みで予算を増やすのは難しいことでしょう。
 しかしながら、音楽文化の蓄積は長く、また独自のメソッドまで編み出した力を持つ国であるはずです。民間の力、音楽の力をフル活用して、彩り豊かな文化を育める国にしていきたいと考えています。子どもたち、若者たちが精神面で満たされ、そして大人も共に心が豊かになるような取り組みができないものか。何より、音楽を奏でることの根源的な喜びを一人でも多くの子どもたちに味わってもらえないものか。
 エル・システマがベネズエラの子どもたちにしかけた魔法の力を参考にしつつ、引き続きみなさまのお知恵とお力を拝借しながら、地道な活動を続けたいと思います。

2015年12月11日金曜日

雑誌『BUAISO』 第14回目は「プレゼンテーション(5) ~振りかけるだけで話がイキイキする魔法の粉とは?」 です

前号では、「ことば」の始まりについて触れ、使うことば、選ぶことばの大切さ、プレゼンなどの場でことばを厳選することの重要性について触れました。
 ことばの形成期、類人猿たちは、乳児が使う喃語のような、動物の鳴き声ともとれる声を発し、ボディランゲージや目の前にある物などを使って伝達手段を補ったのではないだろうかと思われます。その後の発達の中で、言語を使えるようになった際、言葉はどうやって形成されていったのでしょうか。よく、幼い子どもが犬を指して「ワンワン」と言ったり、何かを説明するのに(往々にして意味不明に)「それがね、ドンってなって、ワッてなったの」などという表現で話すのを耳にしますが、もしかしたらヒトも、最初のころはそのようなプリミティブな擬声語・擬態語で会話をしていたのが、だんだん周囲の人が合意する「ことば」を共通化し、「言語」としてルール化することでみんなの物になっていったのかな、などと想像します。
 この擬音語、擬態語はフランス語でアノマトペ(onomatopée)、英語ではオノマトペア(onomatopoeia)とも総称されまして、私はこの音が好きなので、ここでは以後アノマトペという語でお話ししたいと思います。格調高い文章では、稚拙な表現だとして退けられることの多いアノマトペですが、その一方で、特に口語表現の世界では、表現を躍動感あふれるものにする効果があると思います。

翻訳者の苦悩

 まず、このアノマトペ、実は日本語は数ある言語の中でも一番多くの表現があるということです。例えば、「笑う」という動作を表現するだけでも、「にこにこ、にこっと、にっこり、にやにや、にやっと、にやり、くすくす、からから、げらげら、にんまり、にっと、にたにた、にたっと、へらへら」などなど、たくさんの言葉があります。英語では、laugh、smileに加えて、cackle(キャッキャッと)、giggle(くすくす)、grin(にやり)、whinny(馬のように笑う)などの表現はありますが、今挙げた日本語の「笑う」を訳そうと思っても、ぴったりとした訳語はありません。仕方なく文脈で言葉を補って、「笑い」の種類を伝えたりせざるを得ません。中国語では、笑い声の擬声語は、「嘻嘻(にこにこ)、哈哈(はっはっは)、呵呵(はっはっは)、嘿嘿(へへ、ふふ)、嗤嗤(せせら笑う)、咪咪(にこにこ)、 嗤(ぷっ)」など数種類あるそうですが、場面に応じて、笑い方が瞬間的だったのか、それとも長いこと持続しているのかなど、言葉を補って状況を説明する表現を加えているそうです。
 翻訳というお仕事の辛さがなんだか身に染みてきます。他方で、日本語がどうしてこれほどまでに豊富な表現擬態語・擬声語表現を手にするに至ったのか、想像するだけでなんだか楽しくなります。大陸や北方、あるいは南方の島の方からいろいろな言葉が混ざった結果なのでしょうか。

魔法の粉のような“アノマトペ”

「目がキラキラしている」は「目が光っている」では表せない表情があり、「牛乳をがぶがぶ飲む」は「勢いよく飲む」では表せない勢いがあります。
 こうしたアノマトペは、話し言葉だけでなく、書かれる表現にもあります。例えば、年々長文化してきている外食店のメニュー表記。「水菜サラダ」と言う代わりに、「シャキシャキ水菜にカリカリジャコ乗せ」といった具合です。「もっちり」「ふんわり」「とろり」などの表現も多用されているように思います。いずれもただ、「パン」「卵」「プリン」と言われるより、アノマトペがつくとなぜか、一層おいしそうに聞こえるのが不思議です。最近では、外食店のみならず、コンビニの商品名に至るまで、気付けば身の回りのあらゆる商品にアノマトペの粉が振りかけられているような気がします。きっとある時、この振りかけるだけで魅力的な食べ物に聞こえる「魔法の粉“アノマトペ”」の存在に外食業界が気付いたのかもしれません。
 企業のブランド名やコンセプトなどにも使われることがあります。適度な湿度を「うるるとさらら」と表現しているエアコンブランドがあれば、Zoom-Zoomというブランドコンセプトを打ち出している自動車メーカーもありますね。同自動車メーカーによると「子供の時に感じた動くことへの感動を愛し続ける皆様のために」表現されたそうです。CMで聞くたびに楽しい気持ちになります。
 さらに、スポーツ界では陸上選手の走り方を向上させるのに「ポンポンではなくグイグイ走れ」というようにアノマトペが使用されていたり、医療の現場では病気の症状を表現するのに医師が「チクチクしますか?」「ズキンズキンと痛みますか?」と積極的に患者にアノマトペを使って語りかけていたり、ロボット開発の現場では、いかに滑らかな動きにするかという議論でもアノマトペが多用されていたりと、魔法の粉によって、実は日本人の表現力が範囲も深さも広がっていることに気付きます。

達人、宮沢賢治

point (2) アノマトペといえばこの人の右に出る人はいない、と感じるのが宮沢賢治。わたくしは子どもの頃、宮沢賢治の本を何冊かは読んだものの、どうもあまり好きにはなれませんでした。その理由は、読んでいると何となく何者かが背筋を這うような、ぞくぞくとした気持ち悪さがあったから……。しかし、今思えば、このぞくぞくとする生々しさの大きな理由がこのアノマトペにあったのではないかと思うのです。大人になって改めて読んでみると、いやいやとんでもない! 何とも面白いではありませんか。
 必死に考えてこれだ!と決めて書いたのか、それとも、頭に次々浮かんで、自然と筆をついてサラサラ書かれたものなのか、今では本人に確かめようがないのですが、これ以上の情感の豊かさはなかなかないように思います。なにより、読んでいて笑顔になってきますよね。

アノマトペは稚拙な表現?

 他方で、アノマトペが必ずしも評価されない場合もあります。例えば、中野重治が志賀直哉の『暗夜行路』を評価した随筆には下記のように書かれています。
「(志賀直哉は)概念的ひろさに従わなかったときと同様、犠牲的に表現することがない。必ず他の言葉で、いわば思惟的に説明する。(略) つまり原則としてオノマトペイーがない。ある種の、五流・七流作家などのやる『じっくり腰をおちつけて』『にんまり笑った』の類を決して書かぬ。人間の心理的変化・位置などを犠牲的に表現する境から出て、感覚的近似値でなく、知的・思惟的連合観念で彼は言い表す。このことで、このスタイルはオノマトペイーによるスタイルより大体において高級ということになる。」
 アノマトペを使うことが五流・七流かどうかは別として、アノマトペを排除して論理的な言葉のみで表現すると格調高く聞こえるというのは真実かもしれません。恐らくアノマトペは口頭表現やカジュアルな表現の場合により活躍する言葉であり、逆にアノマトペによって論理的には聞こえなくなってしまう場合がある、という負の側面には留意しなければいけないというわけですね。

スティーブ・ジョブズのプレゼン

スティーブ・ジョブズは「Boom!」などのアノマトペをプレゼンの中で多用した
スティーブ・ジョブズは「Boom!」などのアノマトペをプレゼンの中で多用した
 近年、世界的なプレゼン上手といえば故スティーブ・ジョブズが挙げられるでしょう。彼は実は、プレゼンの中で、”Step one, step two, and Boom! ―There it is!”というように、アノマトペを多用したことでも知られています。スティーブのこの”Boom”は、ちょっと人をびっくりさせる時に使ったり、「ほら!」という日本語にあたるフランス語の”voilà!”やマジックで使われる”hey-presto!”に近いものではないかと考えられます。
 これらの言葉は、人間の根源的な感覚に訴えて、スティーブのプレゼンを実にイキイキと、そう、まさにStay Foolishを体現するツールの一つとして表現されていたように思います。

たまには使ってみたら?

 現在、「子どもたちの話す力の向上」を標榜する社団の活動を通じて、学校へ出前授業に赴いたり、ワークショップを行ったりしておりまして、その中で、子どもたちの様子を見ていると、もちろんどの発達段階においても、もじもじして人前で話すのが得意ではないというお子さんはたくさんいるのですが、中でも小学校高学年くらいから、発表が堅苦しくなっていくように感じます。ますますボディランゲージを使わなくなり、一生懸命、自分を型にはめて、「きちんと」表現しないといけない、と考えているように見えるのです。しかし、そのお子さん方たちも、お友達同士で話している時は、アノマトペたっぷりにイキイキと会話していますし、大人であっても、話をしていて本能的に気持ちよく感じる言葉のほうが好きなのではないかと思うわけです。
 日本語には、せっかくたくさんのアノマトペがあるのですから、これを有効活用しない手はないと思いませんか。あまり多用するとちょっと稚拙に聞こえてしまうのもまた真ではありますが、ここぞという時にエッセンスとして加えると、実はとても効いてくる躍動感あるプレゼンに仕上がるのではないでしょうか。もし今、お手元にプレゼン原稿を抱えて、会議の場でなんて話そう、なんて悩んでおられる方がいらっしゃったら、このようにピリリと効く魔法の粉を、途中でふと振りかけてみられたらどうでしょうか。会議の場で相手が聴いていない、寝ている、なんていう不幸な場面を、少しでも回避できるのではないかと思います。

2015年12月8日火曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました。Vol15.「子どもの「殻」をやぶる環境を ~第18回ワークショップを終えて~」です(アルバ・エデュ上野)

先日、第18回ワークショップ「サンタにプレゼン」が無事終了いたしました。
サンタを信じているお子さん限定での募集でしたので、集まった子供はほとんどが園児でした。人前でプレゼンなんてやったことがないどころか、何をするのかも分からないようなお子さんも多い中でワークをいたしました。その中でのちょっとしたエピソードです。

私が担当したグループのお子さんは、園児さん3人でした。そのうちの一人の男の子、まだ年少さんのかわいい男の子です。私が色々話しかけると小さい声で答えてくれます。でも、いざプレゼン練習になっても、その小さい声のままです。

このままでは、プレゼンにならない、と考え、試行錯誤の上、私からお子さんに、あるおまじないをしました。そうしましたら、突然、部屋中に響き渡るような大きな声を出したのです!私はもちろん、周りにいた子たちもびっくりです。

その後は、私に話すときの声はもとのままでも、プレゼン練習ではしっかりした声を出すことができました。そして、同じグループの2人の園児さんもそれをきっかけに大きな声が出るようになりました。

子どもに限ってのことではありませんが、「日常会話をする」ことと「プレゼンする」のは同じ「話す」ということではありません。声を出すことにおいて確実な切り替えが必要です。この認識は、日本では教育現場を含め、まだまだ浸透していません。今回のお子さんは、このことを理屈ではなく体で理解されたように思います。また、幼児さんの中には、おまじないが通じなかったり、本番ではたまたまうまくいかないというケースも大いにありますが、繰り返し繰り返し「訓練」を積むことで、必ず「変化」がみられるのです。

子どもは「殻をやぶる」と飛躍的に成長します。そしてその「殻」は歳を重ねるごとに厚く硬くなっていきます。ぜひ、なるべく早い段階でこの「殻」をやぶる経験をしてほしいと願っています。

アルバ・エデュではこの「殻」をやぶるお手伝いをすべくこれからも活動させていただきます。

2015年12月7日月曜日

アルバ・エデュのブログを更新しました。Vol14.「保育士の給料は高くならない?」です

ホリエモンが保育士の給与は、「uber的にシェアリングエコノミーに組み込まれるので高くならない」という発言をしていました。uber(ウーバー)とは、ご存じの方も多いかと思いますが、スマホアプリを使って、呼び出しから料金の支払いまですべて完結できる米国発のタクシー配車サービスを指しています。確かにワンコインで子どもを預かるサービスが発足したり、安価にベビーシッターを派遣してもらえるサービスが立ち上がったりしており、CtoCで成立する分野も大いにあると思います。

ただ、やはり保育士さんの笑顔を見ていると、プロフェッショナルだなぁと思う部分が多いのですよね。
先日から悶々とこの問題について考えていて、たまたま都内の公立認可園で20年間、保育士をしている友人と話すことができました。

聞けたお話を要約するとこんな感じです。
10年前くらいから保育の世界は大きく変わり始めた。大きな変更点としては下記の4点。
  • 否定語、禁止語を使わない、指示命令のない保育に変わりつつある。昔の小学校でも、給食も食べられない子は掃除の時間になって一人机に向かって食べているなんていう光景は当たり前だった。今では、それは人権侵害。保育園では「一口でも食べてごらん」という無理強いもしないような方針になっている。
  • おもちゃは、一通りの遊び方しかできない物は減らし、素材となる物を与え、乳幼児が自分で考えて遊びを展開できるように大人が仕掛ける。園庭遊具についても同様。理科実験の基礎となるような、科学遊びも適宜入れていく。
  • 危険な行為もすべて頭ごなしに止めることをせず、自分で判断する余地を残す。
  • 通常は一日の保育が終われば、すべてのおもちゃを片付けるのが基本だったが、「継続する遊び」のコーナーを作り、カプラなど数人が数日かけて組み立てていくような遊びも奨励される。

育児にもそのまま応用できる内容に思わず何度も深く頷いてしまいました。
研修もあり、そして実証研究もして、その研究発表の場で個々のプラクティスをシェアしながら、それをまた保育に応用していく先生方。子どもを預かっていただいている先生方の笑顔を想像すると、あの大人数を笑顔でまとめるってものすごいプロだよなぁと私は思ってしまうのでした。

 冒頭のホリエモン発言のように、保育には十分シェアリングの対象になる部分はあるとは思うもののそしてそのくらいの競争があるといろいろなサービスが出て機動性が増す部分も多いとは思うものの)、箱を持って、安定して次世代の子どもたちのちからを育む場としては、保育園はやはり欠かせない社会インフラであると思います。保育士さんは、そのインフラを構成する一要素として、そして一家庭ではできないダイナミックな育児ができるプロフェッショナルな人材として、これからも活躍してほしいです。幼稚園と保育園のスタッフの待遇格差、保育園も認可園とそれ以外の違いの問題など、今後も自分ができる限り知恵を絞っていきたい分野です。

保育の五原則とは「健康、言語、表現、環境、人間関係」だそう。
アルバ・エデュの活動とも大いに重なる分野で、引き続き保育の段階からの人間形成について深く学びたいと考えて、おすすめの本を数冊借りてみました。まだまだ深められる余地が多いにあることを改めて知りました。長くなるので、また改めてご紹介してまいりたいと思います。

アルバ・エデュでもどんどん研究の幅を広げながら、子どもたち、若者たちの成長に向き合っていきたいと考えています。